君がくれたもの



大輝は自分の足元に蹲るもじゃ男←命名

のもじゃもじゃした頭を掴むと、

冷たく見据えて、

「人のこと馬鹿にしてんの?」

ぞくりと震える背筋。

それ以上にもじゃ男はガクガク震えていて

必死に首を振ってる。

「お前みたいなクズが生きてていいと思ってんの?

日菜子にしたことみてぇに

女の体を傷つけていいと思ってんのかよ?

男は女を守んのが当然なんじゃねぇのかよ!

お前の快楽のために傷つく女の周りには、

お前が大事なやつを想う気持ちと同じくらい想ってるやつがいんだよ。
それ以上に想ってるやつがいんだよ!

一人一人、人生を背負ってるんだ。

自分の快楽で人の人生狂わしていいと思ってんのかよ!」

力強く怒鳴りつけた大輝に

涙が止まらない。

座り込んでもじゃ男を睨みつけながら涙を流す大輝に、駆け寄って背中に抱きついた。

もういい。

という気持ちを込めて、

「…もう、いいよ。

大輝がいてくれるならもういいから…。

だからお願い、

泣かないで。

私は大丈夫だから泣かないで。

ごめんね、大輝。

ごめん。
泣かせてごめん。」

「いつも守ってもらってばっかりで、

ごめんね。

大輝。」