君がくれたもの



金澤と優香と佐倉は

私の家族に会ったときがあるんだ。

何回か遊びに来た時があって、

チョビも3人に懐いている。

お母さんとお父さんも、

麻美と悠介とはそんなに話したり、ご飯食べにおいで、とも言わなかったのに、

大翔でさえ話そうとしなかったのに、

大輝と優香と佐倉には、いつでも遊びに来てねって笑ってたり、私がいなくても笑いながら話してくれてたり、

いい友達だね、大切にしなよって言ってくれたりしてたんだ。



嬉しくて、嬉しくて、

幸せ。

そう思ったんだ。

金澤といるようになって、何度も何度も幸せを感じた。

そして、思い出した。


お母さんとお父さんの私を見つめる優しい瞳

私がお母さん、お父さん、と呼べば笑顔で、

どうした?って聞いてきたり、

お小遣い母さんには秘密なって言ってこっそりくれたり、

ちゃんと話せばわかってくれたんじゃないの?