君がくれたもの



それが、同情なのか、

私を想ってくれてのことかはわからないけど、

だけど、

金澤といるとすごく落ちついて、

幸せって思えるんだ。

今だって、

「日菜子ちゃん。
今日は、優香と和樹デートらしいから
俺と日菜子ちゃんもデートしよ!」

と笑いかけてくる金澤に、

「デートは嫌だけど、

遊びには行きたい。」

と、笑っていた。

一緒にいたいってなぜかそう思ってしまう。

「日菜子ちゃん!
最近できたアイス屋さんに、デラックスパフェってのがあるらしいから食べ行く?」

私の好きなものを熟知しているそいつに、

何故だかくすぐったくなってしまうのも、

この気持ちがなんなのかも、

今はまだ気づきたくない。