君がくれたもの



だけど、

不意に、鋭く痛み始めたお腹。

「…っ!!」

朝から張っていたけど、

やばい。

「日菜子?」

「…大輝、離れて。」

大輝と離れて、ベッドのシーツをつかみながら、痛みに堪えながらも

間隔を測る。

「日菜子?!始まったの?!」

こくこくと頷くと慌て始めるみんな。

…正確にはお母さん以外。

すごく痛い。

だけど、治った陣痛。

少しだけ落ち着くとすぐに病室に駆け込んできたお父さんと大翔と優香と亜美。

そして、おばさんとおじさんと冷夏さんと怜奈ちゃんと直樹くん。

佐倉と相良まで集まってきて、

笑いながら挨拶をしていると、

また始まった陣痛。

確か、初産って長いんだよね…?

こんな痛みが何時間も続くんだ。

私の手を握ってくれる大輝の手を握ると、

痛みに顔を歪める大輝、

落ち着いてすぐに離そうとしても、

「日菜子の痛さ俺にも分けて。」

そう言って私の手を両手で包み込んだ大輝。