「嘘でも言っていいことと悪い事があるわ!
大輝くんは日菜子に別れを告げられてからずっとうちに訪ねてきてくれてたのよ?!
何度も何度も、日菜子の居場所を教えてくださいって頭を私たちに何百回も下げにきたわ。
大雨の日も、豪雨の日も雷雨の日も熱を出した時だって、入学式だって、誕生日だって、卒業式だって、1日も欠かさずにうちに来てくれてたんだよ?!
なのに、そんな事言って傷つけちゃだめでしょ?」
お母さんから聞く初めてのことに私はまた涙が溢れた。
…なんで?
そんなこと初めて聞いた。
もう大輝は私を忘れてると思っていた。
他に彼女ができてると思っていた。
「…大輝、新しい彼女は…?」
弱々しく聞くと、
「いないよ、ずっと日菜子だけを想ってた。」
その一言に私はとうとう声を上げて泣き喚いた。
そんな私を抱きしめながら
よしよし、と頭を撫でてくれていた。


