君がくれたもの



「…ごめん。」

「…いいです。
そう思われて当たり前なんです。
…大輝をあんな振り方をしたからそう疑われてもしょうがないと思っています。

けど、これは何にも変えられない事実なんです。

この子は、大輝の血を受け継いだ私の子供です。」

愛しい我が子。

大切な、私の命にかえてでも守りたい命。

「…大輝には言わないのか?」

直人さんの問いかけに私は笑って頷いた。

「…言えるはず、ないじゃないですか、

ひどい振り方をしてきた女がいきなり来て、あなたの子よって、どこの昼ドラですか。」

本当は会いに行こうと思ってた。

だけど、月日が経つごとに、

大輝に軽蔑の眼差しで見られたら怖いと思っていた。


「…大輝はきっと喜ぶと思う。」

ポツリ、

布団を握りしめすぎて、

ヒリヒリ痛む手。

わかってる、そんなのわかってる。

すごく喜んでくれて、

きっと、大輝はなんの迷いもなく高校を辞めて働く。

「…わかってるんです。
だけど、
私は大輝に将来の夢を叶えて欲しい。
弁護士になって欲しいんです。」