通された部屋は、生活感がなくて、
あるとすれば、クッションとテーブルとテレビと棚の上にある写真、
白いモデルルームみたいな部屋。
「…適当に座って、」
と言われて、カーペット上に正座をすると
すぐに出された、レモンティー。
「…で?話は?」
すぐに促された話。
「…ごめんなさい、
私は、大輝と優香から離れたくないです。」
震える声、唇を噛み締めた。
「…私の勝手だってわかってます。
傷つけたくないのも事実です。
だけど、2人の笑顔を見る度に離れたくない気持ちが大きくなるんです。」
「…へぇー、あなた自分勝手なのね。」
ズキっと痛んだ胸。
…図星だった。
頭を下げながら思わず見開いた目。
「…自分の我儘に他人を巻き込むのね。」
嘲笑う声。
軋む心の音。
だけど、
「…自分でそんなのわかってます。
ただ、だけど、私は2人のためならこの命を捨てられる覚悟があります。
なにがあっても、絶対私が守ってみせます!」


