君がくれたもの



「これは2人への退院お祝い〜」

そう言って笑った花さんに、

私は花束をカウンターへと戻して、

花さんに抱きついた。

「…花さんありがとう。」

「いいえ。」

「…また、絶対来るから。
今度は大輝と一緒にくるからっ!」

「うん!待ってる、
大輝くんと一緒に絶対に来てね?」

そう言って私の頭を撫でてくれた花さんは、

私に花束を渡すと、

「はい!いってらっしゃい!」

そう言って、背中を押してくれた。

そんな花さんに笑って手を振ると、私は花束を持って前へと進んだ。

私の両腕には紙袋がたくさん。

全部大輝にだ。

そして、
病院について、病室へと行くと、

もう、退院準備を済ませてある大輝。

その周りには見たときのない友達?がたくさんいて、

話が終わるのを待ってるか、

と思って後ずさった時

「日菜子?おいで。」

大輝の優しい声が私を呼んだ。