私が目覚めてから2週間。
大輝は容体が安定して私と同じ病室で眠ってる。
…こんなに近くにいるのに声も聞けない。
…苦しい。
大輝は毎日こんな想いをしながら私に会いに来てくれてたの…?
改めて大輝の強さがわかるよ。
大輝の手を握って、
「…大輝、今日ね大輝が助けた女の子とそのお母さんが来てくれたんだよ…?
お兄ちゃん、ありがとうって、言ってたよ?
大輝は優しいね
大輝は強いね。
ねぇ、大輝。
冬休みに話した、夜景見に行きたいな。
一緒に行ってくれる?」
震える声、歪む視界。
「…ねぇ、大輝はどうやったら目を覚ましてくれる?」
ぽつり、大輝の手に落ちた涙。
よくドラマとか映画とかでピクッとなる手。
だけど、
いつまでも大輝の手は私の手を握ってくれない。
ピクリとも動いてくれない。


