君がくれたもの



大輝、

大輝、

会いたいよ。

夢は、

大輝が車に轢かれる夢。

闇の中で、

《日菜子、ごめんな。

暫くは会いにいけない。》

そう言った大輝の声に気づけばそれを追うように目を覚ましていた…

だけど、

目を開けた先に大輝の姿はなくて、

今、こんなことになってる。

こんなことならもっと早く目を覚ましたかった…

大輝に好きだよって伝えたかった。

…自殺未遂なんて、するんじゃなかった。

後悔が私の中を埋め尽くして、

潰れそうになった時、

手術中の赤いランプが消えた…

病院の先生がでてきて、

手術服には大量の血痕。

それが、どんな大掛かりの手術だったかを表していて、

「瀬山先生!
大輝は?!」

そう詰め寄った大翔。

皆、固唾を飲み込んで先生の方へと視線を向ける。

「…最善は尽くしましたが、

いつ目をさますかわかりません。

本当に危ない状態です。

頭も強く打っており、何かしらの後遺症が残ることも覚悟していてください。」


「…目をさます可能性は、10パーセントにも満たないです。」


…頭の中に過ぎったのは、


【植物状態。】

言葉がでなくて、

かわりに出るのは涙だけ。

目を見開いて瞬きもせずに涙を流す私。

何も考えたくない、

理解したくない。


「…うわぁぁぁあー!!!」

私は頭を抱え込んで車椅子から倒れこんだ。