何も言えない俺を睨み付け、低い声で呟いく。
「もう、俺の叶芽に関わんな」
「俺はアイツの友達です」
「友達ねぇ…。お前の連絡先、叶芽のスマホから消したけど」
「ただ、縛り付けたいだけっスか?最低ですね」
「そうだよ。だって、叶芽可愛いじゃん」
なんだ、それ……。
束縛され過ぎじゃねぇか…。
最近の叶芽の笑顔が無かったのは、絶対コイツが原因だ。
性格の裏表激し過ぎだろ……。
「おーい‼︎翔太‼︎早く帰ろうぜ〜」
「あぁ‼︎今、行くなっ‼︎………次、関わったら覚えとけよ」
サッカー部の仲間に呼ばれたアイツは、旧校舎から去ってった。
あんなヤツと一緒にいて、叶芽は大丈夫なのか?
…いや、大丈夫じゃないから笑顔じゃなかったんだ。
早く叶芽のこと助けてやらねーと…。
でも、どうやって?
ぐるぐる悩み続けた結果、バカな俺が出来る事は1つだけ。
放課後の下駄箱で叶芽を捕まえた。
「今日、彼氏部活だろ。一緒に帰ろーぜ」
「えっ…。でも…」
「うるっせーな…。良いから早く帰んぞ‼︎」
半ば強引だけど許してな……。

