性悪男子の甘い毒




【晃椰side】



冷えた教室内で欠伸をかます夜の7時過ぎ。


当たり前に窓の外は真っ暗で。


化学の小テストの追試で、こんな時間になっちまった……。


しかも、新太は追試避けるために今日は欠席。


寂しく1人帰りとか退屈過ぎー…。



学校の玄関を出ると、流れる様に下校するサッカー部の波。


そういや練習試合近いんだっけ。


叶芽の彼氏も、こん中にいるんだろうな……。



なんて考えていると急に、トントンと肩を叩かれた。


振り向けば、超営業スマイルの金澤翔太先輩。


「高槻晃椰君、だよね?」

「そうですけど…。叶芽の彼氏さんが俺に用ですか?」

「バレたか〜‼︎今、少しだけ時間良い?」

「…はい」


呼び出しされる理由が全く思い当たらない…。


翔太先輩に、人目につかない旧校舎へと連れて行かれた。


寒い上に、気味わりぃわ‼︎



「晃椰君さ〜…。俺の叶芽と仲良いんだね」

「まぁ…同級生なんで。それなりには………っ‼︎」


鋭い目付きに、つい言葉が詰まる。


こんな性格だったの?