性悪男子の甘い毒




このまま、グズグズしてたってダメだ。


翔太先輩と一緒にいても楽しくない。


あたしはもっと大好きな人の側にいたいもん。



翌週の火曜日の放課後。


今日、翔太先輩は部活が休み。


ちゃんと伝えなきゃ……。


「…あの、翔太先輩」

「なにー?」


隣を歩く翔太先輩の腕を引き止めた。


この優しい笑顔は嘘だから…。


「あたし…翔太先輩と別れたいです」

「何言ってんの?」

「だから、別れたいんです。もう……1人にさせて下さい…」

「あははっ‼︎ヤダよ。こんな可愛い子、離すのもったいないじゃん」


初めて見た鋭く冷ややかな視線。


冷たい指先で、そっとあたしの頬をなぞった。


「俺が飽きるまで離さない。絶対な」


飽きるまで…?


じゃあ、あたしは只の飾りって事?



晃椰君の言ってた通りだ。


翔太先輩に夢中になり過ぎてたあたしがバカ……。


もう、こんな恋愛嫌なのに…。