性悪男子の甘い毒




【叶芽side】



高校入学当初から、ずっと、ずっと憧れだった翔太先輩。


彼女になれるなんて夢みたい。


すごく幸せなお付き合いになると思ってたのに………


なんか違う…。



昼休みの冷えた空き教室。


お弁当を食べるあたしの横で、翔太先輩が右手を出した。


「叶芽。スマホ貸して?」

「どうしてです?翔太先輩、スマホありますよね」

「良いから貸してよ。ね?」


仕方なく優しく微笑む彼にスマホを渡した。


もしかして勝手に操作してません…?


「結構、叶芽も男友達多いんだね」

「えっ…。なんで連絡先見てるんですか‼︎」

「別にやましい事ないなら良いじゃん‼︎強いて言うなら、浮気防止」

「浮気なんてしないよ…」


なんで?


震える指先をぐっと握り、スマホを覗き込み驚愕。


「俺以外の男と関わらないでね」


連絡先から消えた晃椰君や新太君の名前。


悪びれも無く消されたんだけど‼︎