性悪男子の甘い毒




放課後に新太と下駄箱に行くと、また見せ付けられる様に2人はいる。


今日は火曜日じゃないのにな…。


遠巻きから俺は立ち尽くすだけ。


「晃椰。マジで悔しいなら奪いに行けよ」

「悔しくねぇよ。アイツが幸せなら別に良い」

「へぇ〜…認めたな‼︎好きってこと‼︎やっと認めた〜‼︎」

「…っ‼︎好きじゃねーし‼︎俺のタイプと真逆だから」

「はいはい‼︎ほら、帰るぞ〜」


ほんと新太は厄介だ…。


俺の下駄箱から靴を取り出し、早く帰る様に急かす。


そのくせ、冷やかしの眼差しを向けられるし……。



「もし、あれが未央ちゃんだったら完全に奪うよ。俺」

「嫌だね。仲引き裂くだけじゃんか」

「分かってるクセに。今の叶芽ちゃん、幸せそうに見える?」


見詰める先のアイツは、気丈に笑ってるけど。


無理して笑ってるの丸分かり。



校内の人気者で、憧れだった先輩と付き合うとか普通は幸せだろ?


お前、今すげー幸せなんじゃねーの?