高1の春以来、久々の彼氏ゲットしちゃった〜♪


相手は超モテモテの翔太先輩‼︎


翌日の朝も有頂天で、下駄箱で靴を履き替える。


「朝から鼻歌うるせーんだよ、ブス‼︎つーか、そこジャマ」

「…っ‼︎晃椰君‼︎ブスって言う方がブスなの〜‼︎」

「そっ。俺は事実言ったまでですー」

「ブスじゃないし‼︎あたし、彼氏いるもん‼︎」

「はぁ⁉︎」


気の抜けた顔で口をあんぐり。


嬉しくて堪らなくて、翔太先輩との馴れ初めを惚気てやった。


「…お前、それマジで言ってる?」

「誰が嘘つくの…。ほんとだよ」

「ふーん。外面重視の軽そうな男好きなんだ?似合ってんじゃねーの」

「何その言い方⁉︎翔太先輩は軽くない‼︎決め付けないで‼︎」

「好きにすれば良いだろ。その代わり……後悔しても知らねぇから」


初めて見た晃椰君の表情…。


冷たい視線の中に、苦しさがある様な……。


なんで、あんな顔したの?



晃椰君なら「良かったな」って言ってくれると思ったのに……。