性悪男子の甘い毒




はぁーっと大きく溜め息を浮かべて、俺も床に倒れた。


叶芽は小さく笑って見下ろす。


「ふふっ‼︎なんか、新太君に似てる‼︎」

「うわっ‼︎すげーヤダ‼︎俺、あんなチャラくねぇ‼︎」

「チャラくはないけど〜……硬派でもないよね?」

「言ってくれんな…。俺、好きになったら結構一途だし〜」

「ほんとに〜?でも、一途な人って…良いよね…」


真面目な顔した叶芽の横顔。


改めて見ると、肌白いし睫毛も長い…。


口喧嘩ばっかしてるけど、コイツも女の子だ…。


「一途なヤツ好きなの?」

「うん‼︎好きだよ」

「じゃあ……俺と付き合ってみる?」

「へっ…」


真っ赤な顔と間抜けた声。


つーか、俺…なんてこと言ってんだろ……。


「ははっ‼︎わりぃ、嘘‼︎」

「知ってる‼︎晃椰君はもっと可愛い子が好きでしょ⁉︎」

「そっ‼︎美人で巨乳な」

「あははっ‼︎そう、だよね〜…」


静まり返る室内。


今のは俺が悪かった……。



叶芽はただの友達だ。


勉強し過ぎて変になってる…。