数日後の朝、下駄箱で叶芽に会った時の事。


アイツは不思議そうに首を傾げた。


「ねぇ、晃椰君。本当に行っても良いの?」

「はぁ?行くってどこに?」

「晃椰君ち」

「なんで俺んち⁉︎誰が言ってた⁉︎」

「新太君から未央のスマホにメール来て言ってたよ?晃椰君の家で勉強会するーって」


話が進み過ぎじゃないでしょうか……。


しかも、俺んち⁉︎



教室で新太を待つと、遅刻ギリギリに寝癖頭で入って来た。


「ふぁ〜……おはよ、晃椰。トイレ行って髪セットして来るな〜……」

「ちょっと待て‼︎」

「ちょっ、なんだよ〜‼︎急に‼︎」

「コッチの台詞だバカ‼︎俺んちで勉強会って何?」

「あ〜‼︎それ、俺主催の勉強会♪」


そんなの知ってるわ‼︎


思いっ切りケツ蹴ってやった。


「痛っ‼︎ごめんって〜‼︎でも、勉強会したくね?」

「したくねぇ」

「叶芽ちゃんいるのに…。やめちゃう?」

「…っ、やめなくても良い…」

「オッケー♪予定は一応、今週の金曜日だから‼︎」


結果、勉強会実施決定。