性悪男子の甘い毒




ミスコン本番10分前。


体育館裏で待機させられ中。


狭いし、暑いし、喉乾く……。


「あんまくっつくなよ。あちぃ…」

「狭いんだから仕方ないでしょ〜。くっつきたくて、くっついてない‼︎」

「知ってるわ。倒れんなよ〜」

「し、心配してくれてる…?」

「だって、お前貧弱そうだもん」


意地悪っぽく笑って、あたしの顔を覗き込む。


距離近いってば……。


狭さと照明で暑いのに、もっと暑くなった…。


「なぁ。もし俺が優勝したらさ…」

「うん…。何?」

「ジュース奢れ。ブス…。あー‼︎くっそ、暑い‼︎」

「そんなこと〜⁉︎ほんとに優勝出来たらねっ‼︎」


ロマンチックな告白とかじゃないと思ってたけどさ‼︎


女の子にジュース奢れって……。


「晃椰君のバーカ…。性悪…」

「あ?」

「なっ、なんでもないでーすっ♪」



ここまで来たら、女子の中で優勝してやる〜‼︎


絶対にね‼︎


「出場者の皆さん‼︎ステージに上がって下さい‼︎」


掛け声で、あたし達はステージへ登った。