性悪男子の甘い毒




結局、言い合いしながら歩く帰り道。


…なんだけど、さ……。


「えっと…。晃椰君…?」

「なんだよ」

「道〜…逆じゃなかったっけ?こっちなら、あたしの駅の方向だけど…」

「そんなの知ってるっつーの‼︎お前みたいなブスでも1人じゃ危ねーし…。でも、お前のためじゃねぇ‼︎」


耳まで真っ赤にして、手で口元を隠した。


すっごく動揺してるけど、これも晃椰君なりの優しさ…ですよね?


「つーか、黙って送られてろよ‼︎バカ‼︎ブス‼︎」

「ほんっと、晃椰君って残念だよね…」

「良いんだよ。別に、お前になんて好かれたくねーしー」

「あははっ‼︎素直じゃないねっ」

「うわっ‼︎自意識過剰〜」


笑い合ってる間に、駅まで送ってもらっちゃった。


なんだかんだ文句言いつつ、良いヤツだよね……。



「ありがとう、晃椰君。また明日ね‼︎」

「ん。気を付けろよ」


ぐしゃっと無造作に撫でられた頭。


触れられると、なんかヤバイかも…。


全身が熱くなる気がした。