性悪男子の甘い毒




体育館裏から校門に向かう途中、見覚えのある背中。


つい、声を掛けてしまった。


「晃椰君?」

「なんだ…叶芽か」

「あたしで悪かったわね⁉︎今日は寂しく1人でお帰りですかー?」

「お前だって人のこと言えねーだろ‼︎俺、告白されてたんですー」

「うわぁ〜…。またあたしと一緒…」


目を合わせて苦笑した。


晃椰君も性悪のクセにモテるもんね〜。


「で?その告白オッケーしたの?」

「するわけないでしょ‼︎知らない人だったし…」

「へぇ〜。知ってるヤツならオッケーするんだ。俺とか?」

「アンタでも絶対にしない‼︎そうだな〜……翔太先輩なら付き合うかも」

「あー、サッカー部エースの。趣味わりぃー‼︎」


女子なら一度は憧れる金澤翔太(カナザワ ショウタ)先輩。


人当たりの良い性格と、人懐こい笑顔が人気の秘訣みたい。


「お前…翔太先輩のこと好きなの?」

「好きじゃないよ‼︎憧れ…的な?」

「意味分かんね…」


晃椰君には分かんなくて結構‼︎