つい2人で歪み合ってると、俺の友達の1人が腹を抱えて笑った。
なんだよ…‼︎
「叶芽ちゃんと晃椰って案外、お似合いかもなっ‼︎付き合っちゃえよ‼︎」
それ、爆弾発言。
隣にいる叶芽、眉間にシワ寄ってるし。
「あたし〜…晃椰君とは付き合えないの〜‼︎お友達だからっ」
「俺も。こんな、ブスと付き合えねぇもん」
「へぇ〜…。じゃあさ‼︎叶芽ちゃん、俺と付き合っちゃう⁉︎」
「丁重にお断りしますねっ」
断られてやんの〜‼︎
なかなか難攻不落だから、アイツ。
「もう…授業遅れちゃうじゃん。バカ‼︎」
「早く行けよ。ブス‼︎」
「ブスで結構‼︎別に、晃椰君に可愛いなんて思われたくない‼︎」
「前言撤回。お前、可愛いよ」
「へ、へっ⁉︎嘘⁉︎」
「嘘。じゃ‼︎俺、教室戻るんでー」
顔真っ赤にして怒る叶芽に背中を向けた。
可愛い…なんて、まともに面と向かって言えるわけないだろ…。
察しろよ、バーカ……。