性悪男子の甘い毒




言われるがまま連れて来られた保健室。


もちろん、保健のおばちゃん先生に驚く程心配された。


「室内でこれだけの血って…。アンタ、どんな転び方したのさ‼︎」

「走ってて、ずてーんと……」


先輩に足引っ掛けられました。


…めんどくさいの嫌だし、イチイチ言わないけどさ。


「全く〜。先生これから外競技の方行くから。冷やして安静にしなさいよ〜」

「はーい」

「あっ‼︎彼女いるならちょうど良いわ‼︎彼女、ちゃんと見張っててね‼︎」

「かっ、かかか彼女⁉︎あっ、は、はい…‼︎」


先生……コイツ、彼女じゃない。


言われた本人は、耳まで赤くして動揺してるし‼︎


2人きりの空間だし尚更だ。


「彼女…だって…。勘違いされちゃったね?」

「え〜、ヤダ。俺もっと、美人で巨乳な女の子が良い‼︎」

「は、はぁ⁉︎こっちこそ‼︎もっと、イケメンで優しい男の子が良いから‼︎」

「イケメンで優しいだろ⁉︎」

「自画自賛⁉︎嫌だ〜」


まぁ、結局は口喧嘩するけどね。