夕方になり、俺の家に2人で帰宅。


2人きりだと、相変わらずひっつき虫なんだよな………。


「俺、勉強したいんで離れてくれませんか。このひっつき虫」

「別に勉強の邪魔してないから良いでしょ?晃椰君」

「はぁー……。お前も勉強しろよ」

「晃椰より頭良いもん。だから大丈夫」


なんて、座る俺の背中に抱きついて離れない叶芽。


クーラーあるのに、背中だけ暑いし……。


可愛いからって簡単に許す俺も俺。


「ふふっ…‼︎」

「なに1人で笑ってんだよ…」

「2問目の関数の問題間違ってる‼︎」

「叶芽の方が頭良いのマジで腹立つ」

「晃椰だって、すごく勉強出来る様になったじゃん。ねっ?」


可愛く首を傾げて、抱きつく腕に力が入った。


ジッと俺を見上げる叶芽のキレイな瞳に吸い込まれそうになる。


「ちゅー…しても良いよ?」

「バーカ。して欲しいの間違いだろ?」

「そんなことないもん…っ」


勉強よりも、大好きな彼女。


少しぐらい癒してもらったって、バチは当たんねぇよな?