性悪男子の甘い毒




俺の腕の中で眠そうに目を擦り、可愛く小さな欠伸。


口を閉じた瞬間に、また隙を見て唇を奪う。


「んっ…。今日、ちゅー多い…」

「アイツとしたキス忘れるまで。な?」

「もう忘れたよ…。晃椰のことで頭いっぱいだもん」

「可愛いこと言うなよ。もう一回襲われたいの?」

「すいません‼︎遠慮しておきます‼︎」


慌て過ぎだっつーの………。


長い黒髪に指を絡めて遊べば、叶芽は嬉しそうにはにかむ。


「あのね、晃椰」

「なに?」

「デートしたい‼︎」

「俺ら一応、受験生なんですけど…」

「1日ぐらい良いでしょ?お互いの誕生日デート‼︎お願いっ‼︎」


こんなに可愛いおねだり聞くしかなくね…?


結局、惚れた弱み。


勝者は叶芽ちゃん。



ってことで、改めて叶芽との誕生日デートのため、蒸し暑い外へ繰り出した。


「わぁ…意外と人多いね‼︎」

「夏休みだからな〜」


何回も言うけど、今年の俺ら受験生。


たまには、こんな1日もいっか。