性悪男子の甘い毒




【晃椰side】



今日は俺の18回目の誕生日。


なのに、隣にいるのは叶芽じゃない。


知らない女の子達と、新太含むクラスのヤツら。


薄暗い室内に煌々と光るのは、カラオケのテレビ画面。


仕方なしに盛り上げてるのは新太で。


クラスのヤツらに、強引に数合わせで呼ばれた俺と新太は他校の女子校との合コン中。


まぁ、半ば自暴自棄で俺も来てんだけどさ………。



「ねぇねぇ、晃椰君」


俺の隣に座った笑顔の可愛い叶芽風女子。


髪型から化粧まで嫌味みたいにそっくり。


「晃椰君って彼女持ち?」

「あー…うん。一応ね」

「その言い方うまくいってないんでしょ‼︎今なら、あたしフリーだよっ」


だけど、この子と付き合ったって叶芽風なだけ。


叶芽じゃないから。


「…悪いけど、俺以外のヤツにして?この後、用事あるから帰るわ」

「えっ‼︎ちょっと…‼︎」


新太に一声掛けて、カラオケを出た。


やっぱ俺にああいう空間向いてない…。