性悪男子の甘い毒




塾で最初の授業は数学。


叶芽と2人で今日は1番後ろの席に座り、授業を受けた。



「あ〜…次の授業から晃椰と離れちゃうね」

「なに?寂しいの?」

「うん…。だって、晃椰の隣にいられないもん」

「なんか今日のお前、変に素直過ぎ…。頭打ったんじゃねーの」

「打ってないし‼︎もう〜…晃椰のバカー‼︎」


顔を赤くして、そっぽ向いた叶芽にデコピン。


涙目になって俺を見上げるコイツの額に、キスを一つ。


「晃椰が意地悪なのか優しいのか分からないよ〜…」

「叶芽にはいつも優しくしてるつもりですけどー」

「超棒読みっ‼︎でも、好きー‼︎」

「は、離れろ‼︎ブス‼︎」


くっついてくるのは可愛いけど、めちゃくちゃ恥ずかしいから……。


叶芽を押し退けて、次の授業の教室に逃げた。


「あれ?晃椰、顔赤くね?」

「うっせーよ…新太」


顔あっつい………。


正直この後の授業全部、叶芽のことで頭いっぱいだった。