性悪男子の甘い毒




【晃椰side】



俺の隣で真剣に黒板を見据える瞳。


そんなコイツの視線の先には、国公立大生で塾の先生で悔しいけどカッコイイ………


完璧な男。


んで、叶芽は鈍感でバカだから、まんまとアイツに好かれてる。


なんかすげー悔しい……。



「あれ…?答え合わないや…」

「分かんねぇの?」

「うん。晃椰分かる?」

「良いよ。じゃあ、俺が教えてやる」


勉強なんて大嫌いな俺。


だけど、叶芽に頼られたいがためにバカみたいに毎日猛勉強した。


おかげで塾でも予習バッチリ。


「ありがとう‼︎最近の晃椰、頭良いよね」

「俺だってやれば出来んだよ」

「次のテスト晃椰に負けそうでヤダな〜…」

「お前なんてすぐに抜いてやるよ」

「えっ‼︎ヤダ‼︎晃椰にだけは負けたくないっ」


この笑顔で全部許しちまう……。


鈍感でバカで腹立つはずなのに不思議だよな。