性悪男子の甘い毒




それから度々『晃椰vs菊池先生』の対決もしばしば……。


だけど、あのおバカな晃椰が応用問題解ける様になってるし‼︎



そして夏休み前最後の塾の日のこと。


難問問題ばかりで時間が長引き、終了したのは9時過ぎ。


「長引きましたね…。みんな、ごめん‼︎お疲れ様‼︎」


やっと終わった〜‼︎


でも、今日はみんな違う授業で終わる時間もバラバラ。


いつも隣にいる晃椰がいないんだもん…。


今日、晃椰は英語の授業に出てたから。



「…藤咲さん」

「あっ、菊池先生」

「今日はもう遅いから車で送ってくよ」

「えっ‼︎でも、それは他の生徒さんにも失礼って言うか…」

「藤咲さんは特別だよ?」


一瞬、先生ではなくオトコの眼をした………気がした。


気のせいだよね…?


「父親同士が知り合いだからね。サービス的な感じで‼︎」

「そっ、そうですよね‼︎じゃあ、お願いします‼︎」


そういう意味での〝特別〟だ。


あたし自惚れ過ぎ‼︎


先生の黒の軽自動車の助手席に乗り、送ってもらう事にした。