「ありがとうございました〜‼︎」
結局ソーダ味のアイスを半分に割り、店先に並んで食べる。
新太、早く来いよ…。
「はい、お金。半分くれてありがとうね‼︎」
「いらね。まだ、バイト代あるし」
「割り勘しないと気済まないから受け取ってよ‼︎」
「今度、お前にアイス奢ってもらうからけっこーです」
小銭を握る華奢な手を押し返した。
夏なのに色白いなー……なんて思ったり。
「いつも奢って貰ってるね…。まさか、あたしのコト…‼︎」
「ははっ‼︎勘違いも甚だしいな‼︎ブス‼︎」
「わっ、分かってるもん‼︎バカ‼︎」
「うっせーよ‼︎つーか、お前……太ったんじゃね?」
「はぁ〜⁉︎最低‼︎せっかく良い人だと思ったのに〜‼︎」
また、いつも通りの口喧嘩。
コンビニから出て来た新太が、慌てて仲裁に入った。
「アイス半分ありがとね‼︎やっぱり、性悪だけど‼︎」
「心から感謝しとけよ?ブス‼︎」
「だから〜‼︎2人ともやめろって〜‼︎」
マジで可愛くねぇヤツ‼︎
今度、ぜってー奢らせる‼︎