性悪男子の甘い毒




【晃椰side】



一度冷静になって、俺が今どうしたいのか考えた。


叶芽の泣き顔がこびり付いて離れない頭の中で………。



「伶士さん。お世話になりました‼︎」

「やっと、お前ん中で解決出来たか」

「はい。ちゃんと家帰って、親に話そうと思います」

「話せばちゃんと伝わるから大丈夫だ。また家出したら、俺ん家来いよっ‼︎」


伶士さんは、なんだかんだ良い先輩だ…。



2週間程お世話になった伶士さんの家を後にして、家に帰った。


だけど、そこに母親の姿も荷物もナシ。


今すぐ話さなきゃダメだ……。


そんな一心で母親の会社に初めて電話を掛けた。


「高槻の息子の晃椰です。今、会社に母はいますか?」

『社長の息子さん⁉︎はっ、はい‼︎現在、社長は取締役室にいらっしゃいます』


アポ取ったし文句ねーよな⁉︎


母親のデザイン会社にも初訪問。


こんなデカイ会社の社長やってたんだもんなー……。