性悪男子の甘い毒




結局、5時間目の授業は屋上でずっと晃椰に慰められてた。



ただ、晃椰から遠距離の話を聞いてから変わった事が1つ。


2人でいる何気無い時間を大切に思う様になったり…。


「おい。教科書見せろよ、ブス‼︎」

「ひどっ‼︎もっと別な頼み方があるでしょ‼︎」

「お願い、叶芽ちゃん。すっげー可愛いから教科書見せて?」

「えぇ〜…もう、仕方ないなぁ」

「満更でもねぇ顔してんじゃねーよ」


あたしの頬を掴んでバカにするんだから…。


そんなあたし達のやり取りを見て、前の席の未央が楽しそうに笑う。


「ほんっと最近の叶芽と晃椰君って、ラブラブだよね〜」

「そうか?叶芽が一方的に俺のこと大好きなんだもんなー?」

「うん。大好きだよっ」

「は、はぁ〜⁉︎す、素直に言うなよ‼︎ブス‼︎バカ…っ」

「あははっ‼︎晃椰めちゃくちゃ照れまくってんじゃん‼︎やべぇ‼︎」


耳まで真っ赤にした晃椰は、新太君のからかいの的。


強がらないで、素直に〝好き〟って伝えるの。


晃椰と遠距離になる前に、たくさん。