性悪男子の甘い毒




だから自然と美希と話す機会も多い。


勇希さんと真逆の性格で、大人しくてチビ。


なんだかんだ後輩で可愛いけど。


「晃椰さん‼︎私、昨日英語の小テストでクラストップ取りました‼︎」

「おー、すげぇじゃん。頭良いんだな」

「良くないですっ‼︎私なんて、まだまだ……」

「今なら勇希さんに勉強教えられるんじゃねーの?」

「ふふっ‼︎お兄ちゃんに伝えときますねっ」


笑った時の雰囲気が、どことなく叶芽似。


不覚にも心臓が跳ねる。


俺ってバカで単純………。



「晃椰ぁ〜‼︎教室戻るぞ‼︎莉理に怒られた…」

「もう‼︎お兄ちゃんのバカ‼︎次、教室来たらお母さんに言うからねっ⁉︎」

「分かった‼︎もう行かねぇから‼︎…多分」

「多分かよ…」


そして、半ベソかく新太を連れて、ペコッと頭を下げた美希に手を振った。


マジで勇希さんと真逆過ぎだろ…。


「晃椰…慰めて‼︎」

「嫌だわ、気持ちわりぃ…。叶芽しか無理」

「ノロケんなよ〜‼︎」


ノロケたつもりなくって。


事実だから。