性悪男子の甘い毒




【晃椰side】



3年に進級してから、しばらく経ったここ最近。


叶芽が元気無く見えるのは俺の気のせい?


何に悩んでんのか知らんけど、アイツらしくない………。


いつも叶芽が側にいるから、叶芽の変化はすぐ分かる。



授業合間の休み時間。


次の時間、移動教室なのに何気無く隣の席の叶芽と長話になった。


気付けば、教室には俺と叶芽だけ。


「あっ‼︎もう授業始まるね。早く物理室行かなきゃ…」

「やべぇ。俺、教科書忘れたかも」

「良いよ。あたし見せてあげるから‼︎」

「マジ?サンキュー。じゃ、行くか……っ」


席を立ち上がると、急に叶芽に抱きつかれた。


嬉し過ぎるんだけどさ………


この状況なんだ⁉︎


「か、叶芽?どうした…?」

「晃椰……」

「はぁー…。最近なんか変じゃね?大丈夫かよ。俺、心配なんだけど」

「晃椰がいてくれれば大丈夫…」


授業開始のチャイムが鳴っても今日は気にしない。


抱きしめ返し、頭を撫でてやれば素直に擦り寄って来た。


らしくねぇけど、可愛いじゃん…。