性悪男子の甘い毒




どんな優しさに包まれても、不安になる情け無いあたし。


放課後、晃椰と2人の帰り道でそっと横顔に問い掛けてみた。


「晃椰」

「ん?」

「…あたしのこと好き?」


面倒くさい女の子って思われたらどうしよう……。


言ってしまってから後悔やら恥ずかしさやらが、あたしに降り掛かる。


晃椰は首を傾げて困った様に笑った。


「言わなきゃ分かんねぇ?」

「う、ううん‼︎ごめん‼︎やっぱ、聞かなかった事にして‼︎今の言葉ナシ‼︎」

「無理。もう聞いちゃったんで」

「はぁ〜…。お願いだから撤回させて…」

「ヤダね」


楽しそうにケラケラ笑うんだもん。


恥ずかしさで俯くと、あたしの頭にポンと優しく手が置かれた。


「大丈夫。好きだから安心しとけ。………ブース‼︎」

「は、はい⁉︎ちょっ、せっかくドキドキしたのに〜‼︎」



照れ隠しでワザとあたしの前を歩く背中。


それから、安心させる優しい言葉。


どうかあたしから離れないで、ずっと側にいてほしい。


負けたくないなー………なんてね。