性悪男子の甘い毒




夜6時を過ぎた頃、未央と新太君は手を繋いで仲良く先に帰宅。


今だに、晃椰と2人きりの空間ってドキドキしちゃうし………。


「なぁ、叶芽」

「なっ、何⁉︎」

「ははっ‼︎声裏返ってんやがんの〜」

「仕方ないじゃん‼︎晃椰にあたしの気持ち分からないでしょ‼︎」


啖呵を切ったつもりが……。


晃椰はグッと距離を詰め、あたしの顔を覗き込む。


キレイな茶色の瞳に吸い込まれちゃいそうで、つい息が詰まる。


「分かるよ。叶芽の気持ち」

「…えっ?晃椰…」

「うるせー。口閉じろ、バカ」


ふいに重ねられた唇。


あたしをもっとドキドキさせる材料でしかないよ……。



「…もう遅いし、そろそろ帰れ。駅まで送ってくから」

「良いよ‼︎大丈夫だからっ」

「なに?まだ俺と一緒にいたいわけ?ちゅーシ足りない?」

「はっ、はぁ⁉︎バカじゃないの⁉︎」

「顔真っ赤。図星ですねー」


意地悪っぽく笑うその顔が好き。


あたし、ものすごく晃椰に溺れちゃってるじゃん…。