性悪男子の甘い毒




あたふたするあたしを見て、怜士さんはクツクツ笑う。


せめてこの場に晃椰がいてくれればなぁ〜…。


「まっ、嘘だけどね」

「ええっ⁉︎びっくりしたじゃないですか‼︎」

「夜中に起きてみたら、ソファーで晃椰と仲良く寝てんだもん。寝顔見ようとしたら、晃椰に怒られちった」


なんて、眉毛を下げて言う。


つい、申し訳なくて「ごめんなさい」と一言謝った。


「コイツだけは誰にも渡したくないんで…って本気で言ってた。んで、晃椰が女子部屋まで運んであげてたよ」

「そ、そうなんですか…」

「あれ⁉︎嬉しくないの?」

「嬉しいですよ‼︎でも、なんか恥ずかしくて……」

「あーあ…。俺も叶芽ちゃんとなら、本気で恋出来たかも」


ポンポンと頭を撫でられた。


でも、あたしが恋したいのは晃椰だけだもん。



「俺じゃダメー?」

「ダメです。晃椰が大好きなので」


これは胸張って言えるよ。


あたしには晃椰だけなの。