性悪男子の甘い毒




約10分程で駅前に到着した黒のワンボックスカー。


運転席の窓を開け、笑顔が俺らに向けられる。


「久しぶりだな〜‼︎晃椰に新太‼︎」

「勇希さーん‼︎すっげー久しぶりっス‼︎」

「ははっ‼︎新太は全然性格変わんねぇのな‼︎晃椰は……また背伸びた⁉︎」

「まぁ、中学の時より少しだけですね」

「へぇ〜…。しかも、お前ら彼女可愛いし‼︎」


なんて、勇希さんに褒められて叶芽は照れまくり。



車中では勇希さんの好きなバンドの曲が流れてた。


世間話とか近況報告をすること、約1時間。


見渡す限り一面真白な雪景色と、数軒並ぶコテージが見えた。


「怜士もう着いてるってよ。連絡来てた」

「マジっスか‼︎怜士さんも車出してくれりゃ良かったのに〜」

「出してるよ‼︎なんせ、アイツの車2人乗りのスポーツカーだし?」

「あー…。怜士さんの実家金持ちっスよね」

「晃椰も人ん家のこと言えねーじゃん‼︎」


いやいや、怜士さん家の方が比べ者になんねぇから。


車から降りると、先に停まってた真っ赤なスポーツカー。


コテージから怜士さんが出て来た。