単純な子供っぽい質問。


笑い飛ばされるかと思ったら、アイツは優しく微笑み俺を見上げた。


「もちろん。晃椰のお嫁さんになりたいもん。あたしの旦那さんになってくれる?」

「俺、頑張って働くわ……」

「ってか、びっくりした〜‼︎プロポーズ急過ぎだよ‼︎」

「今のプロポーズにカウントすんなよ⁉︎その時が来たら…ちゃんと言う」

「ふふっ‼︎待ってるねっ」


何年、何十年後になるかも分からない約束。


それでも、叶芽となら叶いそうな気がしてる。


「あっ‼︎あたし結婚したら、お庭の広い家に住みたい‼︎」

「ふーん。なんで?」

「子供とかみんなで、バーベキューパーティーしたいから‼︎」

「早とちりし過ぎだろ〜。まだまだ先だっつーの」

「想像するぐらい良いでしょ‼︎」



新太があんなに嬉しそうに話してた理由が分かった。


まだ見えない将来だけど、好きなヤツとの将来はなかなか楽しい。


「でも、かかあ天下になりそう…」

「晃椰分かってるね〜‼︎」



お前が俺の側にいてくれるなら、それで良いや。