性悪男子の甘い毒




素直になられたら俺がヤバイ……。


照れ隠しで背中を向けると、ぴたっとアイツがくっつく。


「晃椰の背中あったかいね」

「あっそ…」

「でも背中じゃなくて、こっち向いてよ…」

「襲われても文句言うんじゃねーぞ」

「言わないよ。だって、晃椰のこと大好きだもん」


叶芽のその言葉に、俺の心がぐらっと傾く。


寝返りを打つと、ぐっと叶芽の顔が近付きキスされた。


意地っ張りで、素直じゃない叶芽からのキス。


「あたし、晃椰の彼女になれて幸せだよ。ありがとう」

「なんだよ急に。気持ちわりぃな〜」

「あっ…嘘ついてるでしょ?」

「はぁ?」

「晃椰ね、嘘ついたら左手で前髪触るの」


クツクツと面白そうに笑う叶芽には、全部分かられてるっぽい……。



「正直に言って…んっ」


話し続ける口を塞げば、熱っぽい空気に包まれる。


俺と叶芽だけの空間。


「好き、なんて言葉だけじゃ足りねーよ。言葉じゃ限界」

「嬉しくて泣きそう…」

「泣くなよ…」



触れる度に、好きになる。


とっくに限界なんて通り越した。


俺、かなりお前に溺れてる。