性悪男子の甘い毒




【晃椰side】



そりゃあ、俺もなんとなく想像はしてたけどさ………。


女の子って風呂長過ぎ‼︎



大浴場を出た側に並んだベンチ。


俺は1人で座って待つこと30分以上。


退屈過ぎて俺、アイス1本食い終わっちゃったもん。


さらに、待つこと15分後に聞き慣れた高めの声が聞こえた。


「お待たせ、晃椰‼︎ごめんねっ?」


なんて、小首を傾げて可愛らしく言うもんだからズルイって……。


俺の隣に座ると、ふわっとシャンプーの匂いがする。


「おばちゃんと話してたら長くなっちゃったよ〜」

「誰だよ…。その、話してたおばちゃん」

「知らない‼︎でも、すごい気さくな良い人だったからね」


なぜか、知らないおばちゃんについて力説。


まぁ、俺は叶芽が楽しかったなら良いや。



「あー‼︎アイスの自販機だっ‼︎アイス食べたい‼︎」

「さっきあんなに食ったのに⁉︎」

「別腹だってば‼︎ねぇ、晃椰も一緒にアイス食べよう?」

「…仕方ねぇな」


俺が、1人で先にアイスを食べた事は秘密。


叶芽に付き合って、もう1本食べた。