性悪男子の甘い毒




「クソ遅い‼︎」

「あはは〜…。ごめんなさいっ‼︎」


部屋に戻ると、充電器を差したスマホ片手にご立腹の晃椰。


相当、暇してたんだね……。


「俺もうスマホのゲーム飽きた」

「晃椰も温泉入れば良かったのに〜」

「叶芽と2人で入れたんなら、喜んで入ったっつーの」

「下心見え見え‼︎ずっと、スマホゲームしてれば⁉︎」


手に持ってたタオルを思いっ切り投げてやった。


下心、隠せないの⁉︎


畳に座り水を飲んでいると、ぎゅっとお腹に晃椰の腕が回った。


「お前、バカ?」

「へっ…?」

「2人なんだし、下心持つの当たり前じゃん。つーか、少しぐらい警戒しとけば?」


耳元で優しく囁かれると、全身がぶわっと熱くなる。


心音が聞こえちゃいそう………。


「ははっ‼︎急におとなしくなってるし。やっと意識した?」

「しっ、してないもん‼︎」

「可愛くねーヤツ」

「…し、しました…」

「ん、可愛い」


ポンポンと撫でられた半乾きの髪。


今こんなにドキドキしてるのに、これから大丈夫かな…。