性悪男子の甘い毒




そんな俺も、もちろん叶芽一筋。


午後の授業中、隣の席で修学旅行のレポートを真剣に書く叶芽。


コイツ黙ってても可愛いし……。


「…なに?晃椰」

「なんでもねぇ」

「早く書かないと居残りになっちゃうよ?」

「すぐ書き終わるっつーの」



…って、叶芽に啖呵を切った俺だけど。


見事に新太と一緒に、放課後居残り組になった。


叶芽と帰れねぇのツライ‼︎


「だから言ったでしょ〜‼︎早く書きなさいって‼︎」

「仕方ねーだろ‼︎お前見てたら、50分終わったんだよ‼︎」

「…っ‼︎なっ、何言ってんのよ‼︎」

「あ、照れちゃった感じ?」

「うるさいな〜‼︎早く終わらせてよっ」


机の上に置いてあった教科書で、頭叩かれた…。


でも、隣で待っててくれる叶芽は優しいヤツ。


新太と未央ちゃんも同じ状態。


「平仮名多いし‼︎…もう‼︎ここ、漢字間違ってる‼︎」

「最低限の読み書き出来るから良いんですー」

「晃椰のバカ〜…」


バカでも、呆れても、側にいてくれる。


俺の隣は、叶芽にしか務まんねぇよな。