性悪男子の甘い毒




そして、やっと未央も戻って来た。


これで2人で帰れるー‼︎


「バイバーイ‼︎未央ちゃん‼︎」

「はいはい。さよなら〜」

「冷たいとこも好きだねぇ…」


張り切って手を振る上杉君に、未央はテキトーに返す。



「今度なんか奢れよ」

「見返り求めるなんて男らしくない‼︎」

「別にお前に男として見られなくても結構ですぅー」


相変わらず、高槻君は腹立つし‼︎


やっぱり、高槻君とは仲良く出来ないと思う……。



それから夕方、帰り際にふと気付いた。


高槻君のパーカー借りっぱなし…‼︎


「未央‼︎どうしよう‼︎パーカー‼︎」

「また日を改めて返せば?きっと、高槻君も叶芽が来ること望んでるって‼︎」

「は、はい⁉︎そんなわけない‼︎」

「案外、アンタ達みたいなのがお似合いだったりするのよ‼︎」


未央、冗談やめて下さい…。


あたしと高槻君が付き合うなんて、絶対に有り得ないから‼︎



「叶芽もそろそろ本気で恋愛してみれば?」

「恋愛はいいや…。ツライだけだもん」


悲しい思いはしたくない…。


傷付くだけって目に見えてるから。