性悪男子の甘い毒




ロビーに着くと、同じく制服姿の晃椰と新太君。


4人で抜け出して来た感満載……。


「未央ちゃん、叶芽ちゃん‼︎来てくれて、ありがとなっ‼︎」

「ちょっと〜…。こんな時間にどこ行く気?」

「理由は後‼︎行こっか、未央ちゃん」


こんな時間に大丈夫かな……。


立ち尽くすあたしに、晃椰は手を差し出した。


「手。繋がねーの?」

「つ、繋ぐ‼︎」


優しく笑う晃椰に、ドキッと胸が高鳴る。


夜道を歩いてるだけでも、晃椰の隣にいられる事が嬉しかった。



「あれ。お前、乗りたいって言ってたじゃん」

「嘘…。覚えててくれたの…?」

「約束したから。叶えてやろうと思ってさ」

「晃椰……ありがとう」


思わず抱きつくと、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。


何より、覚えててくれた気持ちが嬉しいの。


「つーか、寒いし早く乗る‼︎」

「あはは‼︎そうだねっ‼︎」



あたしの初めての観覧車。


隣には、大好きな人なんて幸せだ。