性悪男子の甘い毒




あたし達の間に出来てしまった沈黙。


未央と新太君が楽しそうにアイス選んでるから、尚更気まずい……。


すると、ごしゃごしゃっと頭を撫でられた。


「不貞腐れてんじゃねーよ。ブス」

「違うからっ…‼︎ブスじゃないし‼︎」

「は?今のお前、すげーブスだけど」

「最低‼︎彼女にそんな言い方無いんじゃない⁉︎」

「だからー……笑ってたら可愛いんだから、笑っとけよ。んで、機嫌直せ」


晃椰は照れ臭そうに手で口元を隠す。


不謹慎かもだけど、あたしのために素直になる晃椰が可愛い…。


「アイス買ってやるから。なっ?」

「うん…ありがと」

「あっ、機嫌直っちゃった?」

「少しの間、いじけてやる〜‼︎」

「はぁ⁉︎意味分かんねーよ‼︎」


困った様に笑い、あたしの頭を優しく撫でた。


結局、アイス奢ってくれたし。


あたしの好きなイチゴ味のアイス。



「ったく、めんどくさいヤツ〜。機嫌直るまで、わがまま聞いてやるよ」


やっぱり、晃椰は優しいよ……。


少し心が軽くなった修学旅行の夜だった。