性悪男子の甘い毒




観光地からバスで宿泊するホテルに移動した夜。


もちろん、晩ご飯を食べる時も晃椰と一緒にいなかった。



「ねぇ、叶芽‼︎売店にアイス買いに行かない⁉︎」

「行く〜‼︎」


寝る前に、未央の提案で1階の売店へ。


ケースの中には、アイスがいっぱい‼︎


何食べようかな〜。


ケースのアイスをジーっと眺めてると、聞き覚えのある声がした。


「あっ、未央ちゃんと叶芽ちゃんだ」

「うげぇ〜。新太君か〜……」

「未央ちゃん⁉︎露骨に嫌な顔やめて⁉︎俺、泣いちゃう‼︎」


新太君の横には、少し髪が濡れてる晃椰の姿。


お風呂上がりっぽい。


「お前もアイス?」

「…うん」

「夜中にあんまり食ったら太んぞ〜」

「別に良いし…」


本当は晃椰と話せて嬉しい。


もっと可愛い態度取りたいのに……。


機嫌の悪さが滲み出るあたしは、相当子供だよ。


「なんか……機嫌悪い?」

「悪くない‼︎いつも通り‼︎」

「ふーん…。あっそ」


晃椰……ごめんなさい…。