性悪男子の甘い毒




ってゆうか、なんでこんなヤツにドキドキしてんの⁉︎


夏の暑さでヤられた…?


あたしのバーカ………。



「急に大人しくなるとか気持ち悪っ」

「…高槻君は憎たらしいことしか言えないのかな」

「そうみたい。お前限定で」

「性悪めっ‼︎」


ニヤッと意地悪っぽく微笑む。


その笑顔に、女の子達はクラっと落ちるんだろうね〜…。


「ねぇ。高槻君って、彼女とか作らないの?」

「え?なんで?」

「だって、女の子にモテモテじゃん」

「そんなのお前も同じ。モテるクセに彼氏作んねぇ」

「あ〜…うん…。そうかもね……」


なんも言えないや……。


腹立つけど、高槻君とあたしはどこか似てるのかも。



沈黙が流れるあたし達を、夏の風が優しく包んだ。



「かき氷、ごちそうさまです‼︎」

「いーえ。風邪引くなよ」

「あはっ‼︎高槻君が優しい‼︎」

「俺はいつでも優しいですー」


なんて、あたしの頭を軽く小突く。


まぁ…ちょっとは優しいと思うよ。