性悪男子の甘い毒




すれ違う人達から、怪訝な視線を向けられて帰宅する俺ら。


そりゃそうだ。


ちょっとチャラそうな男子高校生の隣に、赤ずきんちゃん。


当たり前だよな……。



「お邪魔しまーすっ‼︎」

「はい。どーぞ」

「今日も晃椰ママいないの?」

「帰って来ないんじゃね?」

「…そっか」


それ以上、深く聞いて来ないのは叶芽の優しさ。


ソファーに座り、キョロキョロ室内を見渡す。


「叶芽。俺の部屋行くぞ」

「はーい。あっ、ゲームするの⁉︎」

「いや。好きなだけ叶芽を触るだけ」

「はい⁉︎へっ、変態⁉︎」

「俺に何されても文句ナシって言っただろ?それに同意したの、お前」


顔を赤くして俯く叶芽は黙ったまま。


その顔、逆効果なんだけどな……。


可愛過ぎて仕方ない。


「晃椰‼︎ゲームしようよ‼︎」

「ヤダ。つーか、俺の膝とベッドのどっちに座りたい?」

「2択ですか……」

「2択ですね」

「えっと…。晃椰の膝でお願いします…」


素直に座るの珍しい〜。


頭を撫でてやると、ふにゃっと笑う。


俺、すげー煽られてる気がする。