性悪男子の甘い毒




少し距離を開けて隣に腰掛けた高槻君。


こんな時に限って悪態すら思い付かないよ〜……。



しかも、かき氷食べてたら寒くなってきた。


くしゃみ出そう〜‼︎


「…くっしゅっ‼︎」

「ははっ‼︎ウケる‼︎今の顔‼︎」

「笑わないでよ〜‼︎てか、見ないで‼︎ひどいな〜……えっ…」


ふわっと肩に温かいモノを感じた。


確実に、あたしより大きいサイズの高槻君のパーカー…。

ハッと、高槻君を見上げるとプイッと顔を逸らす。


「ジャマだから…。仕方なくお前に貸してやる…」

「…高槻君の匂いがする…」

「嗅ぐなよ。変態‼︎」

「もう‼︎カッコ良くないんだから‼︎黙ってればカッコイイのに‼︎」

「お前だって同じだろ。黙ってれば、可愛いクセに」


か、かかか可愛い⁉︎


せっかく、パーカー借りたのに一気に暑くなったよ⁉︎


「顔赤いぞ〜。意識した?」

「してない…っ。でも……ありがとうございます…」

「…ん」


アンタだって、耳まで赤いよ…。